訴えてやる!


僕は会社を解雇された。

理由はパワハラ社長に媚びないから。嫌われたから。ただそれだけで。

そんなことでは解雇はされないはず。
だが実際に解雇された。これは不当解雇だと確信していたので僕は会社を訴えることにした。解雇の取消しとパワハラを受けたことに対する慰謝料を要求したのだ。
そして裁判が始まった。

会社側は東京の敏腕弁護士をつけてきて戦う気満々。正直ちょっとだけビビった。
こっちは明らかに不当解雇だと思っていても、あちらの敏腕弁護士は僕が解雇されて当然の問題社員だと述べてくる。会社の情報を漏洩しただの勤務態度に問題があっただの事実に反する作り話をしてきて解雇は相当でありパワハラの事実もなく慰謝料も支払う義務はないと主張してくるのである。
なるほど、裁判とはこういうものかと思った。

ところが、そんな出鱈目な会社の言い分はある証拠によって覆された。

実は、裁判になった時のことを想定して解雇される前から日々受けていたパワハラの事実を記録し、録音していたのだ。これが決定的な証拠となった。
これにより会社は負けを認め解雇を撤回した。しかし、解雇は不当だとは認めたものの、パワハラの事実はない、指導であった、そのため、慰謝料を支払う義務はないと主張してきたのだ。

このままでは、会社に戻ってもまた同じことを繰り返す。社長に媚びへつらわない者は排除される。そう思った僕は会社がパワハラを認めるまで裁判で戦うと決めた。

1年半にも及んだ裁判。ついに判決の時がきた。
判決は原告である僕の全面勝訴。解雇は不当、パワハラに対する慰謝料の支払命令も出た。判決文にあった「会社側のやったことは法的に極めて不当であると言わざるを得ない」という一文がこの裁判を端的に述べていた。

やっと終わったー!と思った矢先、なんと会社側が控訴してきたのだ。プライドの高いパワハラ社長はこの一方的な負けを受け入れることができなかったのだろう。

はぁ〜、まだ続くのか、、この裁判。。。



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